忙しさの中で「ノイズ」を手放すという選択 〜スマホから一歩離れてみる〜
- いまだ金時ブログ主
- 3月31日
- 読了時間: 2分
私たちは、気づかぬうちに「ノイズ」に囲まれた生活を送っています。スマートフォンを開けば、SNS、YouTube、ネットニュース、掲示板……次から次へと情報が押し寄せ、ふと気づけば、ほんの5分のつもりが30分、1時間と過ぎてしまうことも珍しくありません。
特に医師として日々多忙な中、わずかなスキマ時間にスマホを眺めることは、ある意味で「脳の休息」と感じるかもしれません。しかし、それが本当に“休息”になっているでしょうか。
情報をスクロールする指は止まらず、頭の中には次々と断片的な話題が流れ込み、心は少しずつ疲弊していきます。まるで、穏やかな水面に小石を投げ続けて波紋を広げているようなものです。
これは極端な話ではなく、脳科学的にも“スマホ依存”は報酬系に作用し、軽度の中毒性があるとされています。完全にゼロにする必要はありません。けれども「距離を置く」という意識は、とても大切です。
ノイズを減らすためにできること
たとえば、朝の通勤前、スマホに手を伸ばす前に、ほんの5分、朝日をゆっくり眺めてみる。休日の朝、植物に水をやりながら、静かな時間を味わってみる。少しだけ遠回りして散歩をしてみる。お気に入りの著者のオーディオブックを耳に入れて、心地よい声に身を委ねてみる。
こうした習慣は、どれもスマホのノイズから距離を置き、自分自身の“内側”に戻るための小さなステップです。静かな時間の中にこそ、本当に必要な気づきや、創造的な思考、深いリラックスが潜んでいることに、きっと気づくはずです。
忙しい医師こそ、「余白」が必要
医療という専門的かつストレスの多い仕事に携わる私たちにとって、心の「余白」は何よりも大切です。スマホが生み出すノイズに気づき、それを少しずつ丁寧に手放していくこと。それは、日々のパフォーマンスや人間関係にさえ、ポジティブな影響を与えてくれるでしょう。
完全なデジタルデトックスは難しくても、「少し距離をとる」という意識から始めてみませんか?自分の時間と心を、静かに取り戻すために。

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